木造地上2階
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2010年4月 竣工
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とけあういえ
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バスや車の通り、通学路としての人通りも多い昔ながらの生活道路に面した敷地は、大きく穏やかな湾を望む南傾斜の敷地。
方位に添わせた建物をコンパクトに敷地の中央に置き、軒の深いやわらかな方形の屋根をそっとかけた。 ■街並みとの関係 四季を通して室内日射をコントロール、また街なみへの景観と周囲建物への 日射に配慮した。 面積をコンパクトにすることでコストを低減。 また4つの庭(北、東、南、西)を周囲に生み出し、それぞれに役割を与え、 内外ともに有機的につなげることで活力ある庭とした。 ■境界が生み出す“とけあう空間” 内部においても建物配置と同様、中心性をもつ空間となっている。 庭も含めた空間すべてに、平面的な入れ子状の重なり層を創りだした。中央を1階は安息の場(室1・2)、2階は団らんの場(リビング・ダイニング)とし その周りに必要な機能を有機的に配置した。 このことは居住者に安心感を与える“境界”となり、間近さと遠ざかりとい うふたつの感覚を同時に有する“とけあう空間”を生み出した。 ■環境エネルギーへの配慮 土間や砂利・芝生など従来からある方法を効果的に使用したうえで、エコ キュートの採用やシーリングファンの設置など、環境エネルギーにより配慮 した。 ■日々の機微を素材に重ねて “木”という素材のとらえ方においても考慮。 手を掛ける建具や手すり、寄り掛かる板壁、日々腰かけたり食事をとったり 談話の場となる家具たち。力強さややさしさ、生命感や経年変化をそれらに ふれる人たちの心理に重ね合わせしつらえた。日々の機微をやわらかく繋ぐ ものとして存在している。 普遍的かつ詩的な建築・風景が誕生した。 家族の日々をもってより輝く風景となることだろう。 |
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